点字フォントの設定方法

IbukiTenEditでは,数符や外字符を点字フォントを用いて表示することができます.点字フォントを用いて出力する場合は,あらかじめシステムに点字フォントを設定する必要があります.点字フォントは,インストールの際に作成された一時フォルダdisk4中のTenjiFontフォルダの中に,EUDC.TTEという名前で入っています.この点字フォントは,YUSA さん,PARAGONさんが作成された「点字フォント&ツール TENFONT3 for Windows95/98」に含まれるものです.点字フォントの同梱配布を許可していただきましたお二人に感謝いたします.設定方法は以下のとおりです.

  1. 点字フォントEUDC.TTEをIbuki-Tenがインストールされたフォルダー等にコピーします.コピーするフォルダーは,どこでも構いません.
  2. スタートメニューの「プログラム」−「アクセサリ」を開き,その中の「外字エディタ」をクリックして起動します.
  3. 外字エディタを起動した時に表示される「コードの選択」画面は「キャンセル」を押して閉じます.
  4. 外字エディタ中のファイルメニュー「フォントのリンク」をクリックして開きます.
  1. フォントの種類で,「指定したフォントにリンクする」をチェックし,フォントの選択の中から,IbukiTenEditで使用しているフォント(デフォルトでは"MSゴシック")を選択し,「名前を付けて保存」を選択します.
  2. 「外字ファイル名の変更」という画面から,1.でコピーしたEUDC.TTEを選択し,「保存」を押します.
  1. 最後にIbukiTenEditのメニュー「設定」「フォントの設定」で「点字フォントを用いる」のチェックボックスにチェックを入れてください.

ファイルのドラッグによる起動


画面読み上げソフト



点字ピンディスプレイ


6点入力と6点表示

IbukiTebEdit ver0.22から,キーボードとBrailleMemoから6点入力により点訳結果の編集が可能となりました.

キーボードからのデフォルトの入力方式は,パーキンス凸面(1点から「F」「D」「S」「J」「K」「L」のキーに対応)に設定しています.

画面表示が,かなの場合,Enterキーかスペースを入力しなければ編集画面に反映されません.

■6点入力の選択
「設定」メニューの「6点入力」を選択します.ウインドウ下のステータスバーに「6点」と表示されます.

■ 入力
現在のところ「6点で入力して,かなで表示する」場合,入力は別のウインドウで行われ,スペースかEnterキーを入力した時点で編集画面に反映されます.「6点で表示する」場合は,直接,編集画面に入力されます.

■ショートカットキー

6点入力選択時に、キーボードの各キーに対してショートカット機能が設定されています.

標準で設定されている機能は以下の通りです.

 Z  ファイルを開いて点訳
 X  ファイルを開く
 T  点訳
 C  画面のクリア
 W  ファイルに保存
 Q  IbukiTenEditの終了
 H  カーソルを1文字右に移動
 A  カーソルを1文字左に移動
 Y  カーソルを1行上に移動
 I  カーソルを1行上に移動
 B  カーソルを1行下に移動
 N  カーソルを1行下に移動
 G  バックスペース(一文字削除)
 U  デリート(一文字削除)
 P  カーソル行を一行削除
 O  カーソルを文書の先頭へ移動
 M  カーソルを文書の最後へ移動
 E  カーソルを次の単語の先頭へ移動
 V  カーソルを前の単語の先頭へ移動
 R  文字列置換ウインドウの表示

■6点入力キー・ショートカットキーの設定

IBUKI-TENインストールフォルダ内のdicフォルダにあるKeyAssign6.txt を書き換えることで、任意のキーに6点入力・ショートカット機能を割り当てることが出来ます.

書き換えは、テキスト内の各行先頭のアルファベットを書き換えることで可能です.

以下に入力方法を パーキンス から かにタイプ に変更する場合を示します.

パーキンス
F  BRAILLE_1 #1の点(6点)
D  BRAILLE_2 #2の点(6点)
S  BRAILLE_3 #3の点(6点)
J  BRAILLE_4 #4の点(6点)
K  BRAILLE_5 #5の点(6点)
L  BRAILLE_6 #6の点(6点)

かにタイプ
O  BRAILLE_1 #1の点(6点)
K  BRAILLE_2 #2の点(6点)
M  BRAILLE_3 #3の点(6点)
E  BRAILLE_4 #4の点(6点)
F  BRAILLE_5 #5の点(6点)
V  BRAILLE_6 #6の点(6点)

*注意:一つのキーに対して複数の機能を割り当てることは出来ません.



キーボードショートカット

IbukiTenEdit ver0.2からキーボードのショートカットが定義できるようになりました.(6点入力設定以外の箇所で有効)
現在,キーボードのショートカットが定義できる機能は,以下の通りです.

使用範囲 機能名称 定義名
全体 [ファイルから読み込み点訳する] MENU_OPEN_AND_TRANSLATE
全体 [ファイルから読み込む] MENU_OPEN_FILE
全体 [点訳する] MENU_TRANSLATE_BRAILLE
全体 [クリア] MENU_CLEAR_FILE
全体 [ファイルに保存] MENU_WRITE_FILE
全体 [アプリケーションの終了] MENU_QUITIBUKITEN
全体 ペインの移動(対応付けなし) WINDOW_CHG_PANE
全体 ペインの移動(対応付けあり) WINDOW_CHG_PANE_MATCH
全体 対応付けの表示 WINDOW_VIEW_PANE_MATCH
原文表示 [編集]→[元に戻す] MENU_EDIT_UNDO
原文表示 [編集]→[切り取り] MENU_EDIT_CUT
原文表示 [編集]→[コピー] MENU_EDIT_COPY
原文表示 [編集]→[貼り付け] MENU_EDIT_PASTE
原文表示 [編集]→[検索] MENU_EDIT_FIND
原文表示 [編集]→[置換] MENU_EDIT_REPLACE
点訳結果表示 右へ移動 MOVE_CARET_RIGHT
点訳結果表示 左へ移動 MOVE_CARET_LEFT
点訳結果表示 上へ移動 MOVE_CARET_UP
点訳結果表示 下へ移動 MOVE_CARET_DOWN
点訳結果表示 前の単語の先頭へ移動 JUMP_CARET_PREVWORD
点訳結果表示 次の単語の先頭へ移動 JUMP_CARET_NEXTWORD
点訳結果表示 現在の行の左端へ移動 JUMP_CARET_LINE_FIRST
点訳結果表示 現在の行の右端へ移動 JUMP_CARET_LINE_LAST
点訳結果表示 次の行の先頭へ移動 JUMP_CARET_NEXTLINE_FIRST
点訳結果表示 前の行の先頭へ移動 JUMP_CARET_PREVLINE_FIRST
点訳結果表示 次のページの先頭へ移動 JUMP_CARET_NEXTPAGE_FIRST
点訳結果表示 前のページの先頭へ移動 JUMP_CARET_PREVPAGE_FIRST
全体 文書の先頭へ移動 JUMP_CARET_TEXT_TOP
全体 文書の末尾へ移動 JUMP_CARET_TEXT_BOTTOM
点訳結果表示 カーソルがある行を削除 EDIT_DELETE_THISLINE
点訳結果表示 カーソルのある文字を削除 EDIT_DELETE_DELETEKEY
点訳結果表示 カーソルの前の文字を削除 EDIT_DELETE_BACKSPACEKEY
点訳結果表示 対応する原文を滑らかに読む READ_TEXT_SMOOTH
点訳結果表示 対応する原文を詳細に読む READ_TEXT_DESTNATION


目次作成


行頭に何マスかの空白がある行を見出しとして目次を作成することができます.メニュー「ページ」の「目次作成」を選択してください.

目次作成ダイアログ

目次ページのページ行は,「もく 1」というように自由に設定することができます.メニュー「ページ」の「属性の変更」を選択してください.

ページ属性の変更
目次として挿入されたページにはページ番号がふられません.メニュー「ページ」の「属性の変更」で,そのページを他のページと同様に連番のページをふるのか,「もく1」というようなページ番号をふるのか選択できます.



文書挿入

カーソルのあるページに他の文書をページ単位で挿入することができます.挿入できる文書は,IBUKi-TEN編集ファイル(.ibk)とBASEファイルです.メニュー「編集」の「挿入」を選択してください.

文書挿入ダイアログ


BASEファイルの読み込み
メニュー「ファイル」の「ファイルから読み込む」でBASEファイルを選択することができます.
(ページ番号のないBASEファイルを選択した場合,ページレイアウトが乱れる場合があります)

RTFファイルの読み込み
メニュー「ファイル」の「ファイルから読み込み込み点訳」でRTFファイルを選択して点訳することができます.

点字+墨字プレビュー
メニュー「ファイル」の「ページのプレビュー(点字+墨字)」で,墨字プリンタに点字と墨字を印刷することができます.
(1ページの行数,マス数によっては,墨字が点字と重なる場合があります.)

センタリング,左寄せ,右寄せ
メニュー「編集」の「センタリング」「左寄せ」「右寄せ」機能を追加しました.

改ページ
点字表示ウインドウで「Shift+Enter」を入力すると改ページが挿入されます.改ページは「頁」と表示され,それ以降の行には「×」が表示され,「×」の前後には文字の入力,削除ができません.